FORMULA WORKBENCH / GUIDE

小さな表で確かめてから、
自分の表に貼り付ける。

「数式の道具箱」は、Excelファイルをアップロードせず、条件をフォームで指定して数式を組み立てるツールです。このガイドでは、関数を選ぶところから、実際の表で結果を確認するところまでを説明します。

更新:2026年9月20日。例の表は説明用の架空データです。

最初の1本を作る手順

  1. ビルダーで目的に合う関数を選びます。表示を分けるならIF、金額などの合計はSUMIFS、件数はCOUNTIFS、対応する項目の検索はXLOOKUPです。
  2. お使いのExcelの版を選び、セル・範囲と条件を入力します。見出しを除いたデータ範囲を使い、比較する値が「文字列」か「数値」かも合わせます。
  3. 「数式を更新する」を押して、警告がないことを確認します。「この例の想定結果」は画面のサンプルについての説明です。手元のExcelファイルを読み取った結果ではありません。
  4. 「数式をコピー」でコピーし、Excelの結果を表示したいセルへ貼り付けます。数式から参照されるセルに数式自身を置かないようにしてください。
  5. 条件に合う行・合わない行を1つずつ確かめます。実際のデータの空白・表記ゆれ・日付の扱いは、ご自身の表で確認してください。

よく使う条件は、保存名を付けて「この条件を保存」から同じブラウザに10件まで保存できます。保存データは別端末へ同期されず、ブラウザのサイトデータを削除すると消えます。

例1:完了した作業に「済」を付ける(IF)

A2の状態が「完了」なら「済」、それ以外なら「未処理」をB2へ表示します。条件セルをA2、演算子を「=」、比較値を文字列の「完了」にし、真の値を「済」、偽の値を「未処理」にします。

Excelに用意する表(A列)と期待する結果(B列)
A:状態B:表示
2完了
3対応中未処理
4未着手未処理
=IF(A2="完了","済","未処理")

B2に貼り付けてから下へコピーすると、相対参照のA2はA3、A4へ変わります。同じセルを固定して参照する必要がある場合は、$A$2のような絶対参照を指定してください。

例2:東京の完了分だけ合計する(SUMIFS)

地域と状態の両方を満たす金額だけを合計します。合計範囲をC2:C4、条件1を「A2:A4 = 東京」、条件2を「B2:B4 = 完了」にします。両方の条件値は文字列です。

例2・例3で共通の表
A:地域B:状態C:金額
2東京完了1200
3東京未処理800
4大阪完了1500
=SUMIFS(C2:C4,A2:A4,"東京",B2:B4,"完了")

結果は1200です。3行目は状態が異なり、4行目は地域が異なるため含みません。C2:C4とA2:A5のように範囲の行数が違う場合は、ビルダーが生成を止めます。合計範囲を先頭に置く点にも注目してください。

例3:東京の完了分を数える(COUNTIFS)

例2と同じ表で、金額ではなく該当する行数を知りたい場合に使います。条件1を「A2:A4 = 東京」、条件2を「B2:B4 = 完了」にします。合計範囲の入力は不要です。

=COUNTIFS(A2:A4,"東京",B2:B4,"完了")

結果は1です。行を追加したら、すべての条件範囲の終点を同じ行まで広げます。本ツールの複数条件はAND(すべて一致)です。「東京または大阪」のようなOR条件の合算を自動で組み立てる機能はありません。

例4:商品コードから品名を取り出す(XLOOKUP)

検索値を文字列の「A102」、検索範囲をA2:A4、戻り範囲をB2:B4にします。見つからない場合の文字列を「該当なし」にすると、未登録コードを探したときの表示も決められます。

商品コードと品名の対応表
A:商品コードB:品名
2A101ペン
3A102ノート
4B201封筒
=XLOOKUP("A102",A2:A4,B2:B4,"該当なし")

結果はノートです。この例は完全一致で検索します。検索範囲と戻り範囲は、長さと向きをそろえます。本ツールは1列または1行の範囲に対応します。Excel 2016・2019ではXLOOKUPを利用できないため、ビルダーでその版を選ぶと生成を止めます。

よくあるつまずき

数式がそのまま文字として表示されます。
貼り付け先が文字列形式になっていないか、先頭に余分なアポストロフィがないかを確認します。セルの表示形式を変更しただけでは再計算されない場合があるため、数式を入れ直して確認してください。
セルに「A:A」やシート名を含められません。
この初版はA1形式の単一セル・矩形範囲のみです。列全体参照、シート名を含む参照、テーブルの構造化参照は対象外です。必要な範囲をA2:A100のように限定してください。
Excelで使える条件数より少ないのはなぜですか。
ツールの入力画面は1〜3条件に限定しています。これはExcel側の上限ではありません。複雑な式を自動生成してすべて検証する用途には対応していません。
空白や数値を入力したのに一致しません。
文字列としての「100」と数値の100を区別してください。前後の空白、全角・半角、数値や日付として保存されているかも手元の表で確認します。ビルダーはExcelファイルを読み込まないため、実データの表記を検査しません。
コピーできません。
ブラウザがクリップボードへの書き込みを許可しない場合があります。表示されている数式を選択して手動でコピーできます。数式にエラーがある場合は、先に入力欄の注意を解消してください。
会社の表を外部へ送りますか。
入力内容はブラウザ内で処理し、数式や入力値を解析サービスへ送信しません。アクセス解析は許可した場合のみです。保存した条件が端末に残るため、共有端末では保存データを削除してから終了してください。詳しくはプライバシーの説明をご覧ください。
地域設定が異なるExcelでも使えますか。
英語の関数名とカンマ区切りで出力します。地域設定によって区切り記号などの調整が必要になる場合があります。本ツールはその変換を行いません。

仕様を確かめたいとき

このページの表と入力手順は本ツール用に作成した例です。Excel自体の仕様はMicrosoftの公式説明もご確認ください。

本サイトはMicrosoftが提供・認定するサービスではありません。大切な集計へ使う前に、既知の答えがある少量のデータで結果を確認してください。